【専門家がデータで斬る】Sonos Beam (Gen 2)「単体」レビュー。5万円で後悔する人、しない人。RTINGS評価「7.2」の“真実”と「完成形」への“唯一の道筋”

40代を過ぎてからの機材選びは、「失敗したくない」という思いが強くなりますよね。特に5万円という予算は、決して安くはない「投資」です。

Sonos Beam (Gen 2)がスタイリッシュなリビングに設置されているイメージ画像

巷の「5万円おすすめサウンドバー10選」といったランキング記事を読んで、結局どれが自分に合っているのか分からなくなった…そんな経験はありませんか?

はじめまして。ホームシアターの”沼”を知り尽くしたコンシェルジュのナオキです。
当ブログでは、読者の皆さんが無駄な遠回り(=沼)をせず、最短距離で「異次元の没入体験」にたどり着くためのお手伝いをしています。私が「ランキング記事」を書かない理由はこちら

結論から言うと、Sonos Beam (Gen 2)は「5万円前後で選べる最も賢い投資」の一つです。

ただし、それは「単体での性能が最高だから」ではありません。
もしあなたが、この1本だけで「映画館のような重低音」や「背後から迫る音」を期待しているなら、正直に言って後悔する可能性があります。

この記事では、なぜ巷のレビューサイトが語らない「客観的な事実(データ)」に基づき、それでも私がこのBeam (Gen 2)を「40代の賢い投資」として推奨するのか、その“真の理由”を徹底的に解説していきます。

▼お忙しい方へ:この記事の結論

Sonos Beam (Gen 2)は、「単体で楽しむ」製品ではなく、「“沼”を回避しながら将来の『完成形』システムを構築するための、最高の『入口』」 です。

  • RTINGS.comの客観的評価では、ニュースや会話(Dialogue: 7.5)は得意だが、映画(Movies: 7.2)の迫力、特に重低音は単体では限界があることが示されています。
  • この製品の真の価値は、将来的に「Sonos Sub Mini(サブウーファー)」や「Sonos Era 100(リアスピーカー)」をワイヤレスで簡単に追加できる、その圧倒的な「拡張性」 にあります。
  • AVアンプや複雑な配線といった「沼」を完全に回避しつつ、最終的に「異次元の没入体験」が可能なシステムを構築できる。
  • 5万円という価格は、この「将来性への切符代」として、あまりにも“賢い”投資です。

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(「単体」での実力と、「将来性」という最大の価値を、まずはその手に)

目次

なぜ「単体」の性能で選ぶと後悔するのか?

ナオキさん、でもBeam (Gen 2)って「Dolby Atmos対応」って書いてありますよ?それなら1本でも迫力あるんじゃないですか?

ナオキ

良い質問ですね。そこがまさに、多くの人が誤解しやすいポイントです。
確かにBeam (Gen 2)はAtmosに対応しており、音の「広がり」は巧みに表現します。しかし、物理的な限界があるんです。

車で例えるなら、Beam (Gen 2)は「高性能な2リッターエンジン」です。非常に優秀ですが、それ単体では走れませんよね?

映画体験における「迫力(重低音)」や「包囲感(リアの音)」は、それぞれ「タービン(サブウーファー)」や「駆動輪(リアスピーカー)」が担当します。Beam (Gen 2)単体は、あくまで「エンジン」なんです。

この「物理的な限界」は、感覚的なレビューではなく、客観的なデータがはっきりと示しています。

RTINGS.comの客観的データが示す「7.2」の真実

私が機材評価で最も信頼を置いているのが、カナダの独立評価機関「RTINGS.com」の客観的測定データです。彼らは(私のように)メーカーから広告費をもらっていないため、忖度なしの評価を下します。私がRTINGS.comを信頼する理由はこちら

そのRTINGS.comによる、Sonos Beam (Gen 2)(単体)の評価を見てみましょう。

Sonos Beam (Gen 2) – Standalone Scores

  • Mixed Usage (総合): 7.4
  • Dialogue/TV Shows (会話/TV): 7.5
  • Music (音楽): 7.5
  • Movies (映画): 7.2

出典:RTINGS.com | Sonos Beam (Gen 2)  Soundbar Review

ナオキ

このデータから、私たちが読み解くべき「真実」が2つあります。

1. 「会話(Dialogue: 7.5)」は得意。テレビ視聴は劇的に改善する。

まず注目すべきは「Dialogue/TV Shows」のスコア「7.5」 です。
これは、テレビ内蔵スピーカーのこもった音とは比較にならないほど、ニュースキャスターやドラマのセリフが明瞭に聞き取れることを意味します。

「テレビの音が聞き取りにくい」という40代の多くが抱える悩みを、これ1本でほぼ解決できる。これは素晴らしいことです。

2. 「映画(Movies: 7.2)」の限界。重低音が足りない。

問題はこちら、「Movies: 7.2」 というスコアです。
7.5の「Music」や「Dialogue」に比べて、わずかに低いですよね。これはなぜか?

RTINGS.comの周波数特性グラフ(上記引用)を見ても明らかですが、Beam (Gen 2)単体では、映画の爆発音や地響きのような「重低音(Low-Bass)」が物理的に再生しきれていません。

7.2って、そんなに悪いスコアなんですか?

ナオキ

いえ、悪いスコアではありません!むしろ、このコンパクトな筐体で7.2を叩き出すのは驚異的です。
ですが、「異次元の没入体験」を求めるには、この「7.2」は“物足りない” というのがプロとしての私の見解です。

巷のレビューが言う「Atmos対応で迫力満点!」という言葉を鵜呑みにして買うと、「あれ?思ったより低音が出ないな…」と後悔する可能性がある。

では、なぜ私はこの製品を「賢い投資」と呼ぶのか?
その答えこそが、Beam (Gen 2)の真の価値である「拡張性」にあります。

この製品の真価:AVアンプの“沼”を回避する「完成形」への道筋

40代の私たちがホームシアターで最も避けるべきは、配線地獄と設定地獄の「AVアンプの沼」です。(参考:40代はAVアンプを買うな!)

Sonos Beam (Gen 2)の最大の価値は、このAVアンプの沼を完全に回避しながら、将来的に「本物の7.1chシステム(=完成形)」をワイヤレスで構築できる点にあります。

Beam (Gen 2) + Sub Mini + Era 100(x2) のシステム構成図。すべてがワイヤレスで接続されているイメージ

ステップ1:重低音の解決(+Sub Mini)

まず、Beam (Gen 2)単体で不満だった「Movies 7.2」の要因=重低音。
これを解決するのが「Sonos Sub Mini」 です。

これをワイヤレスで追加するだけで、映画の「ズシーン」という迫力が別次元になります。Beam (Gen 2)本体が担当していた低音域をSub Miniが肩代わりするため、本体(Beam)は中高音域のクリアさにさらに磨きがかかるという副次効果もあります。

ステップ2:包囲感の解決(+Era 100 ×2)

次に、Atmosの「上からの音」や「真横・背後からの音」の包囲感。
これを解決するのが「Sonos Era 100」(またはSonos Era 300)をリアスピーカーとして2台追加することです。(参考:リアスピーカーが必須な3つの理由)

え、リアスピーカーって…それこそ配線が大変なんじゃ…

ナオキ

それがSonosの凄いところです。Era 100も電源ケーブル以外はすべてワイヤレスでBeam (Gen 2)と接続されます。テレビから部屋の後ろまでスピーカーケーブルを引き回す、あの「AVアンプの沼」は存在しません。

これが「スマートホームシアター」の結論です

Beam (Gen 2)から始め、

  1. まずは単体で「セリフの明瞭さ(Dialogue 7.5)」を手に入れる。
  2. 余裕ができたら「Sub Mini」を足して、映画の迫力を手に入れる。
  3. 最後に「Era 100」を足して、完全な「包囲感(没入体験)」を手に入れる。

この「“沼”のないアップグレードパス」 こそが、5万円で手に入る最大の価値。
Beam (Gen 2)は、単なる5万円のサウンドバーではなく、「完成形」への入場券なんです。Beam (Gen 2)「完成形」のレビューはこちら

▼「完成形」への切符を、まず手に入れる
(配線地獄のAVアンプの沼を回避し、スマートに没入体験を構築する)

正直なデメリットと、競合との比較

もちろん、完璧な製品ではありません。私がプロとして誠実にお伝えすべきデメリットと、よくある比較についても触れておきます。

デメリット1:DTS系コーデックに非対応

Sonos製品の伝統ですが、「DTS:X」や「DTS-HD Master Audio」といったDTS系の音声コーデックには対応していません。(ただし、最近のアップデートで一部DTSには対応しましたが、限定的です)

とはいえ、NetflixやAmazon Prime Video、Apple TV+といった主要な動画配信サービスは「Dolby Atmos」を主流としているため、VOD中心の視聴であれば、このデメリットが問題になるシーンは稀でしょう。(参考:VOD選びも「音質・画質」で選ぶ時代です

デメリット2:単体での低音(再掲)

RTINGSのデータが示す通り、単体での重低音は弱点です。
「これ1本で映画も完璧!」を求めるなら、価格は上がりますが、サブウーファーを内蔵した「Sonos Arc Ultra」や他社製品を検討する必要があります。(しかし、その場合でも「拡張性」というSonosの最大の強みは変わりません)

よくある比較:SONY HT-A3000との違い

5万円台の「拡張性があるサウンドバー」として、よくSONYの「HT-A3000」が比較対象に挙がります。

ナオキ

どちらも素晴らしい製品ですが、「拡張」の思想が少し異なります。この2機種で迷っている方は、非常に多いですね。

ここは長くなりますので、両者をRTINGSの客観的データで徹底的に比較した別記事にまとめています。
結論だけ言うと、「アプリの完成度」と「拡張時のシンプルさ」で、私はSonosに軍配を上げていますが、詳しくは下記をご覧ください。徹底比較:Sonos Beam (Gen 2) vs SONY HT-A3000

FAQ(よくある質問)

サブウーファーは「Sub Mini」と「Sub 4」どっちがいい?

結論、Beam (Gen 2)と組み合わせるなら「Sub Mini」一択です。
Beam (Gen 2)が想定されている6畳〜12畳程度のリビングであれば、Sub Miniで十分すぎるほどの迫力が得られます。より高価な「Sub 4」は、上位機種の「Sonos Arc Ultra」と組み合わせるためのモデルと考えてください。

リアスピーカーは「Era 100」と「Era 300」どっちがいい?

これは少し悩ましいですが、基本は「Era 100」で十分です。
「Era 300」はそれ自体がAtmos対応のスピーカーで、よりリッチな空間表現が可能ですが、価格も一気に上がります。まずは「Era 100」で物理的なリアチャンネルを確保し、その効果に驚いていただくのが賢いステップです。

テレビとの接続は簡単?

非常に簡単です。
お持ちのテレビにHDMI (eARC) または 「HDMI (ARC)」 という記載のある端子があれば、付属のHDMIケーブル1本で接続するだけです。テレビのリモコンで音量操作も連動します。

まとめ:5万円で「後悔しない将来」を買う、最も賢い選択

巷のランキング記事は、Beam (Gen 2)を「単体」でしか評価しません。
しかし、それではこの製品の価値の半分も理解できていません。

Sonos Beam (Gen 2)は、5万円で「“沼”のない将来への拡張性」を買う、40代にとって最もスマートな「音への投資」です。

  • まずは単体で、テレビの音を「Dialogue 7.5」の明瞭な世界へアップグレードする。
  • そして、あなたのタイミングで「Sub Mini」「Era 100」 を追加し、配線地獄ゼロで「完成形」の没入体験へとステップアップする。(参考:予算別・最強の組み合わせロードマップ)

この「失敗しないロードマップ」が明確に見えているからこそ、私は自信を持ってこの一台を推奨します。
5万円の「買い切り」で後悔するリスクを負うのではなく、5万円で「最高の未来」への切符を手に入れてください。

▼“沼”のない「完成形」への第一歩を踏み出す
(まずはこの一台から、あなたのリビングの音を「賢く」進化させましょう)

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