【プロの警告】ランキング1位「REGZA 55Z875R」を買う前に。同予算17万円で狙える「65インチ」という賢い選択肢。

「とりあえず、価格.comで1位のREGZAを買っておけば間違いないですよね?」

もしあなたが今、そう考えてショッピングカートにREGZA 55Z875Rを入れているなら、一度その手を止めてください。

もちろん、REGZAは素晴らしいテレビです。私も日本の技術者には敬意を持っています。しかし、「映画やドラマに没入したい」「賢いお金の使い方をしたい」と願う40代のあなたにとって、「思考停止でランキング1位を選ぶこと」は、最大級の機会損失になる可能性があります。

なぜなら、今あなたの手元にあるその「17万円」という予算。
それを使えば、55インチの液晶テレビではなく、「65インチ」の「モンスター級Mini-LEDテレビ」が手に入ってしまうからです。

今回は、あえてランキング1位の王者に、世界的な評価を集めるTCLの北米モデル「QM8K」(日本発売モデルC8Kの同等クラス※)をぶつけます。「TCL QM8K(国内C8K相当)」がいかに恐ろしい性能を持っているかが分かります。

※注釈:本記事のデータは北米最上位「QM8K」のものです。RTINGSはレビュー内で「欧州モデル(C8K)とは調整が異なる(Tuning differences)」と慎重な姿勢を示していますが、TCL Europeへの確認により、チューナーと電源周りを除くハードウェア(パネル・SoC等)およびソフトウェアの基本仕様は同一であることが判明しています。そのため、本記事のデータは日本国内版C8Kが持つ「ハードウェアのポテンシャル」を示す極めて信頼性の高い指標となります。

忖度なしのデータと論理で、「あなたにとっての正解」を明らかにしましょう。

「私がランキングを書かない理由」

▼お忙しい方へ:この記事の結論
  • 映画・VOD・ゲーム中心なら: TCL 65C8K 一択。同価格で「65インチ」の大画面と、REGZAを凌駕する「圧倒的な明るさとコントラスト」が手に入ります。
  • 地デジ・録画(全録)中心なら: REGZA 55Z875R。画質やサイズを犠牲にしてでも、「タイムシフトマシン」が生活必需品である場合のみ推奨します。

「サイズ」と「画質」で選ぶなら、結論は決まっています。

目次

17万円の価値を問う。「55インチの安心」か、「65インチの没入」か。

まず、細かいスペックの話をする前に、決定的な「物理差」についてお話しします。
現在(記事執筆時点)、両機種の実勢価格は以下の通り拮抗しています。

  • REGZA 55Z875R(55インチ):約172,000円
  • TCL 65C8K(65インチ):約168,000円

価格はほぼ同じ。しかし、画面サイズには「10インチ」の差があります。
「たった10インチでしょ?」と思いましたか?

いいえ、面積比で見ると、65インチは55インチよりも「約40%」も画面が大きいのです。

ホームシアターにおける没入感の正体は「視野角」です。
リビングにおいて、映画館のような没入感(視野角40度)を得るためには、55インチでは視聴距離をかなり詰める必要があります。しかし、65インチあれば、一般的なリビングの距離感で、視界いっぱいに映像が広がる体験が手に入ります。

「同じ金額を払って、画面が40%も小さいテレビを買う」
これを受け入れるには、よほど強力な理由(設置スペースの限界など)が必要です。もしスペースが許すなら、シアター体験において「サイズ」に勝るスペックはありません。

プロが教える「失敗しないサイズ選び」の数式

RTINGSデータが暴く「TCL QM8K(国内C8K相当)」のバケモノ級スペック

「でも、TCLって中国メーカーでしょ? 安かろう悪かろうじゃないの?」

その認識は、残念ながら5年前で止まっています。
世界的なテレビ評価機関である「RTINGS.com」のデータを見れば、TCL C8K(北米型番:QM8K)がいかに恐ろしい性能を持っているかが分かります。

REGZAなどの日本メーカーは詳細なスペック(ピーク輝度やコントラスト比の実測値)を非公開にすることが多いですが、TCLは世界市場で戦うため、これらの数値で真っ向勝負を挑んでいます。

▼ TCL QM8K  TV Review

TCL QM8K  TV Review
  • Mixed Usage: 8.4
  • Home Theater: 8.6
  • Gaming: 8.4
  • Bright Room: 8.4

出典:RTINGS.com | TCL QM8K TV Review

「総合スコアも8.4と高水準ですが、特に映画(Home Theater)で8.6を記録しています」

「RTINGS.com」のデータの読み方はこちら

1. 「3400nits」という暴力的な明るさ

特筆すべきは、HDRピーク輝度「3,431 cd/m²」という実測値です。
一般的な有機ELテレビが800〜1000nits、従来の液晶テレビでも1000〜1500nits程度であることを考えると、これは「異常」とも言える明るさです。

  • Contrast: 9.3 ※実測値:Native 6,835:1 / Local Dimming 273,200:1
  • HDR Peak Brightness (2% Window): 3,431 cd/m²

出典:RTINGS.com | TCL QM8K TV Review

これが何を意味するか?
映画の中の「爆発シーンの閃光」「真夏の太陽の照り返し」「金属の反射」などが、まるで本物がそこにあるかのように眩しく表現されます。
さらに、日本の明るいリビング(昼間)であっても、外光の映り込みをパワーでねじ伏せ、くっきりとした映像を映し出します。

眩しすぎて目が疲れませんか?

結城 ナオキ

ご安心ください。常に最大輝度で光っているわけではありません。HDR映像において「ここぞ」という煌めきを表現するためのパワーです。この余力が、映像の「立体感」を生むんです。

2. Mini-LED「1600ゾーン」の緻密な制御

TCL C8Kは、バックライトに無数の小さなLEDを敷き詰めた「Mini-LED」方式を採用しています。 RTINGSの実機テストデータによると、65インチモデルの分割エリア(ローカルディミングゾーン)数は「1,680」と実測されています。

従来の液晶テレビが数十〜百ゾーン程度だったのに対し、1600以上のエリアで細かく明暗を制御します。これにより、液晶の弱点だった「黒浮き(黒い部分が白っぽくなる現象)」を徹底的に抑え込み、有機ELに迫る漆黒を実現しています。

Contrast: 9.3
The contrast on this TV, especially with local dimming, is fantastic.
(このテレビのコントラストは、特にローカルディミングを使用した場合、素晴らしいものです。)
出典:RTINGS.com | TCL QM8K TV Review

3. ゲーマーも歓喜する「144Hz」対応

PS5やPCゲーマーにとっても、TCL C8Kは最強の選択肢です。
144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、FPSなどの動きの激しいゲームもヌルヌル動きます。もちろん、VRR(可変リフレッシュレート)やALLM(自動低遅延モード)も完備。

RTINGSの評価でも「Gaming: 8.4」という高スコアを叩き出しています。
入力遅延(Input Lag)も、4K/120Hz時でわずか5.3ms。これは人間の知覚限界を超えた速さです。

ゲーマーのためのテレビ設定詳細

それでも「REGZA 55Z875R」を選ぶべき人

ここまでTCL C8Kを推してきましたが、REGZAが「悪いテレビ」なわけではありません。むしろ、日本の放送事情に特化した素晴らしい機能を持っています。
以下の条件に当てはまる人は、TCLではなくREGZAを選ぶべきです。

1. 「地デジ」と「全録」が命綱の人

TCLの弱点は「地デジ(低解像度映像)のアップスケーリング処理」です。
RTINGSの評価でも、低解像度コンテンツの処理(Upscaling: Sharpness Processing)は7.5点と、ソニーやサムスン(競合ハイエンド)に一歩譲る結果が出ています。

Upscaling: Sharpness Processing 7.5
Fine details are a bit hard to mark out…
(細かいディテールを描き出すのは少し苦手です…)
出典:RTINGS.com | TCL QM8K TV Review


対してREGZAは、長年培ったエンジンで地デジのボヤけた映像から精細感を復元し、美しく見せる技術において世界一と言っても過言ではありません。
また、「タイムシフトマシン(過去番組表)」機能は、一度使うと離れられない中毒性があります。

  • 毎日、地上波のバラエティやニュースを見る。
  • 録画予約を忘れるのがストレス。

このタイプの方は、画質やサイズを犠牲にしてでも、REGZAを選ぶ価値があります。

2. 設置スペースが「55インチ」限界の人

物理的に65インチ(横幅約145cm)が置けない場合は、55インチ(横幅約123cm)のREGZAが最良の選択肢の一つとなります。無理に大きなテレビを置いて生活動線を塞ぐのは「沼」の始まりです。

※プロとしての注意点:RTINGSの実機レビューでは、一部の個体で「ブーンという動作音(コイル鳴き)」が発生する不具合が報告されています。静音性を極限まで重視する方は、国内サポートの手厚いREGZAが無難な選択肢となります。

まとめ:映画・VOD派の40代は「TCL」へ舵を切れ

結論です。

あなたがテレビに求めるものが、「家族との映画鑑賞」「Netflixでの海外ドラマ没入」「PS5での圧倒的グラフィック」であるなら。
ランキング1位というだけの理由で、55インチのREGZAを選ぶのはやめてください。

同じ17万円で、TCL 65C8Kを選んでください。

  • 10インチ広い画面(面積比+40%)
  • 3000nits超えの圧倒的なHDR体験
  • Mini-LEDによる漆黒の表現

これらは、あなたのリビングを確実に「劇場」へと変えてくれます。
浮いた予算が出るなら(時期によってはTCLの方が安い場合も)、そのお金でサウンドバーを追加してください。映像と音が揃った時、本当の「異次元の没入体験」が完成します。

▼「賢い投資」で手に入れる、65インチの圧倒的没入感
(※Amazonは設置サービスも充実しています。在庫切れ前にチェックを。)

▼「全録」が手放せない、地デジメインの方はこちら

▼浮いた予算で「音」も強化する(プロ推奨のサウンドバー)

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