シアターコンシェルジュのナオキです。
あなたも今、「せっかくなら有機ELテレビが欲しい」「どうせなら最高の画質で映画やゲームを楽しみたい」と考え、ネットで情報を集めている最中かもしれません。
しかし、検索結果に出てくるのは「【速報】LG G5は“史上最高”!」「SONY A95Lの画質は異次元!」といった、最新フラッグシップモデルを絶賛する記事ばかりではありませんか?
まさにそれです! G5とかA95LとかZ95Bとか…確かに凄いのは分かるんですが、正直、価格が…。40万円、50万円という世界ですよね。

そうですよね。もちろん、それらのハイエンド機が持つ性能は本物です。私もこのブログで、それらが持つ「唯一無二の価値」については個別に徹底レビューしています。「LG G5のレビューはこちら」 「SONY A95Lのレビューはこちら」 「Panasonic Z95Bのレビューはこちら」]



しかし、です。当ブログの核となるコンセプトは「失敗しない・沼にハマらない賢い機材選び」。
その視点から、プロとして、そして同じ40代の「賢い投資」をしたいと願う仲間として、あなたに一つの「結論」をお伝えしなければなりません。
もしあなたが「予算の上限はない」「専用の暗室シアターでコンマ1%の画質差を追求したい」という方でない限り、
「賢い40代」は、今、最新ハイエンド有機ELテレビを買うべきではありません。
この記事では、巷のランキングサイトが決して語らない「テレビ選びの“沼”」の正体と、信頼できる客観的測定機関「RTINGS.com」のデータを基に、なぜミドルレンジの「LG B4」こそが、40代の賢い投資における「最強の答え」となるのかを、徹底的に解説していきます。
ホームシアター構築における最大の「沼」は、予算の大半を「映像(テレビ本体)」に注ぎ込み、「音響」を犠牲にしてしまうことです。
- ハイエンド機の罠: 最新ハイエンド機(LG G5など)は、確かに“最高”です。しかし、ミドルレンジ機(LG B4)との価格差(約15万円)は、主に「ピーク輝度(眩しさ)」の差。これは映画体験全体から見れば、わずか5%〜10%の差に過ぎません。
- ミドルレンジ機(B4)の価値: B4は、RTINGS.comの評価で「Movies: 8.3点」「Gaming: 8.5点」と、ハイエンド機に迫る高得点を獲得。OLEDの命である「完全な黒」も、ゲーム性能(4K 120Hz)も完璧です。つまり、B4は「90%の体験を60%の価格」で提供する、驚異的な“賢い投資先”なのです。
- 40代の唯一の正解: B4を選んで“浮いた15万円”を、サブウーファーとリアルリアスピーカーを含む「本格的なサウンドバーセット」に投資してください。
「G5 + テレビ内蔵スピーカー」
「B4 + 本格サウンドバーセット」
どちらが「異次元の没入体験」かは、もはや説明不要ですよね。
これが、当ブログが提唱する「失敗しない・沼にハマらない」機材選びの結論です。「なぜ『音』への投資が重要なのか、その理由はこちら」
まずは「映像の土台」を賢く手に入れましょう。サイズは、可能な限り大きなもの(55インチ以上推奨)を選ぶのが鉄則です。
【LG B4シリーズ(2024年モデル)】
55インチ (OLED55B4PJA)


65インチ (OLED65B4PJA)


77インチ (OLED77B4PJA)


なぜ「最新ハイエンド機」は“賢い投資”ではないのか?
僕の仕事は、お客様を「スペック沼」からお救いすることです。


でもナオキさん、G5は「MLA(マイクロレンズアレイ)」パネルですごく明るいって聞きましたよ? B4との差は大きいんじゃないですか?



まさに、そこが40代がハマる最大の「罠」なんです。
「明るさ」は、専門用語で「輝度(きど)」と言います。RTINGS.comの客観的な測定データを見てみましょう。
左:B4 右:G5 輝度を比較
引用元:RTINGS.com URL: https://www.rtings.com/tv/reviews/lg/b4-oled https://www.rtings.com/tv/reviews/lg/g5-oled



はい、データが示す通り、G5はB4の約2倍のピーク輝度を持っています。これは事実です。
では、この「2倍の輝度」が、あなたの映画体験を「2倍」にしてくれるでしょうか?
うーん……言われてみると……



この輝度差が最も顕著に出るのは、「映像の中で最も明るい部分」、例えば真昼の太陽、CGの爆発シーン、ライトの反射など、「 specular highlights (スペキュラハイライト)」と呼ばれるごく一部の領域です。
確かにG5はB4より「眩しい」です。しかし、B4の約700 nitsという輝度も、HDR(ハイダイナミックレンジ)を表現するには十分すぎるほどの明るさなんです。
巷のサイトでは語られませんが、あなたは「映画の爆発シーンが2倍眩しいこと」に、差額の15万円を払いますか?
僕なら、絶対に払いません。その15万円は、もっと“体験を激変させる”別のものに投資します。
専門家が「LG B4」を推奨する3つの客観的理由(RTINGSデータ)
では、なぜ「LG B4」が「安物買いの銭失い」ではなく「賢い投資」なのか。
私の主観的な感想ではなく、世界で最も信頼されているレビュー機関「RTINGS.com」の客観的な測定データ(ファクト)に基づいて解説します。
RTINGS.com https://www.rtings.com/tv/reviews/lg/b4-oled
1. 【結論】PS5性能は「ハイエンド機とほぼ同じ」という事実




40代になってPS5にハマる方、非常に多いですよね。
B4は、そんなゲーマーにとって「完璧」な仕様を備えています。
- HDMI 2.1ポートを「4つ」搭載
- 4K@120Hz(120fps)に完全対応
- VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低遅延モード)対応
RTINGSの評価でも、「Gaming」スコアは8.5点、そしてゲームモードでの「Responsiveness(応答性・低遅延)」スコアは9.1点という、驚異的なハイスコアを叩き出しています。



はっきり言って、PS5(やPS5 Pro)でゲームをプレイする上で、B4に足りない機能は何もありません。
え、でもG5とかは「144Hz対応」って書いてありますよ?



良いところに気が付きました。それは「PCゲーマー」向けの機能です。家庭用ゲーム機であるPS5やPS5 Proは、そもそも144fps(144Hz)の出力に対応していません(最大120fps)。
つまり、PS5がメインのあなたにとって、144Hz対応は全く不要なオーバースペック。B4の120Hz対応で完璧に、そして最高の環境で遊べます。これは「G5」や「A95L」でプレイするのと、体験としてほぼ同じです。
2. 「映画評価 8.3点」が示す、十分すぎるシアター性能
有機EL(OLED)の最大の強みは、液晶(QLED, Mini LED)と違い、「完全な黒」を表現できることです。暗闇のシーンで、液晶のようにバックライトが漏れて白っぽくなることがありません。
この「無限のコントラスト比」こそが、映画の没入感の源泉です。
RTINGS.com https://www.rtings.com/tv/reviews/lg/b4-oled



ご覧の通り、OLEDの核である「コントラスト性能」は、B4もG5も同じ「無限」です。
RTINGSの映画視聴(Home Theater)スコアも、G5が「9.0点」に対し、B4も「8.3点」という非常に高いスコアを獲得しています。
これは、「OLEDのコア体験は、B4でもG5でも90%以上同じ」だということを示しています。これが、「B4で十分」である大きな理由です。
3. ハイエンド機との「価格差」こそが最強の武器(トータル・イマージョン戦略)
これが最も重要なポイントです。
当ブログの哲学は「失敗しない・沼にハマらない賢い機材選び」です。
そして、ホームシアターにおける最大の失敗(沼)とは、「映像(テレビ)に全予算を投入し、音をテレビ内蔵スピーカーで済ませてしまう」ことです。





それは、フェラーリに自転車のタイヤを履かせるようなもの。アンバランス極まりなく、「異次元の没入体験」からは最も遠い選択です。
考えてみてください。映画館の感動は、「巨大なスクリーン」と「体を包み込む音響」がセットになって初めて成立しますよね。
【A案】ハイエンド機に全振り(失敗例)
- テレビ:LG G5 (40万円)
- 音響:テレビ内蔵スピーカー (0円)
- トータル体験:チグハグ。画は凄いのに音が貧弱で冷める。
【B案】賢いトータル投資(ナオキ推奨)
- テレビ:LG B4 (25万円)
- 音響:本格サウンドバーセット (15万円)
(例:Bose, SONY, JBLのサブウーファー+リアスピーカー付モデル) - トータル体験:圧勝。映像は十分に美しく、背後や頭上から響く音響が映像と一体化し、まさに「異次元の没入感」が完成する。
なるほど…!映像で節約した分を、音に回すのか!



その通りです!「B4」は、「音響」という“本当の没入体験”を手に入れるための戦略的な予算を生み出してくれる、「最強の賢い投資先」なんです。「では、どんな音響を買うべきか?(AVアンプは不要です)」 「具体的なサウンドバーの選び方はこちら」
まずは、その「賢い投資」の第一歩として、映像の土台となる「LG B4」を確保しましょう。
サイズ選びで迷ったら、必ず「65インチ」以上を。リビングシアターは“大きさこそ正義”です。「なぜ65インチ以上を選ぶべきか、その理由はこちら」






【FAQ】LG B4に関するよくある質問
- 一つ上の「C4」シリーズと迷っています。B4とどっちがいいですか?
-
良いご質問です。「C4」は、B4よりも高性能な映像エンジンと、一段階明るい「OLED evoパネル」を搭載しています。B4とG5の「中間」に位置する、非常にバランスの取れた優等生モデルです。
結論から言うと、B4との価格差次第です。
価格差が2〜3万円程度と小さいなら、C4を選ぶのは非常に「賢い選択」です。
しかし、価格差が5万円以上開いている場合、当ブログの哲学としては「その5万円も音響に回すべき」と考えます。したがって、B4の「賢い投資」としての優位性は揺るぎません。 - 「型落ち」のG3やC3を買うのはどうですか?
-
最高の選択肢の一つです。
この記事では現行のミドルレンジ機としてB4を推奨していますが、「昨年のハイエンド機・ミドルレンジ機」は、まさに「賢い投資」の王道です。もし、昨年の「C3」が今年の「B4」と近い価格で売られているなら、C3を選んだ方が満足度は高い可能性があります。
重要なのは、「“最新”という理由だけで、不必要なプレミアム(追加料金)を払わない」という姿勢です。 - LGの操作性(webOS)やリモコンはどうですか?
-
非常に直感的で優れています。
特に「マジックリモコン」は、PCのマウスのようにポインターを直感的に操作でき、文字入力や設定変更が非常にスピーディです。NetflixやAmazonプライム・ビデオ(ドルビーアトモス対応)「(どのVODを選ぶかも重要です)」などの主要なVODアプリも網羅しており、操作性で不満が出ることはまずないでしょう。
まとめ:「テレビ単体」で悩む沼を抜け出し、賢い「トータル投資」を。
今回は、40代の賢いテレビ投資戦略として、あえて「最新ハイエンド機を買うな」という結論と、その最適解としての「LG B4」をご紹介しました。
- 巷のランキング記事が煽る「スペック競争(沼)」にハマってはいけない。
- RTINGSの客観的データは、B4が映画・ゲームに「十分すぎる性能」を持つと証明している。
- ハイエンド機との価格差(15万円)は、「体験の差(5%)」より遥かに大きい。
- B4で浮いた予算で「本格的なサウンドバーセット」を買うことこそが、40代が目指すべき「最強のトータル・イマージョン戦略」である。
テレビ単体で悩むのは、もう終わりにしましょう。
まずは「B4」という賢い土台を手に入れ、私たちと一緒に「音」という、さらに深い没入体験へのステップに進みませんか?
【LG B4シリーズ(2024年モデル)】
55インチ (OLED55B4PJA) – 6畳〜8畳の書斎や寝室に


65インチ (OLED65B4PJA) – 10畳〜のリビングに(推奨サイズ)


77インチ (OLED77B4PJA) – 異次元の没入感を求める方へ(最強の選択)

